怖くて美しい小説を読みました

最近めっきり本屋に行く機会が減ってしまったのですが、たまたま昔よく行っていた本屋さんの前を通りがかったので、懐かしさもあってふらっと立ち寄りました。

読んでいる漫画のシリーズもないし…はて、何を読もうかと売り場をさまよっていると、お勧めのところにあった本が目に入りました。
『私の家では何も起こらない』というタイトルで、著者は恩田陸さんとおっしゃる方です。
不勉強で著者の方を存じあげなかったのですが「正統派幽霊屋敷物語」という紹介に心を惹かれ…
少しページをめくってみれば、匂い立つようなホラーの香り。
思わず手に取って、テレビ見ながら笑ってるお爺ちゃん店員さん(こういうの、のどかでいいですね)に、レジ打ちしていただいて帰りました。

内容としては、丘の上に立つお屋敷の中で起こるお話が、短編集のように綴られています。すごくおどろおどろしいとか、すごく血まみれとか、すごくびっくりする!という感じではないのですが、読み進めて行くと、だんだんこのお屋敷の細部が見えてくるように感じられるような…
そして、足元に「彼ら」が居るような…そんなじわじわと迫る恐怖を感じつつも、このお屋敷に惹かれずにはいられない…そんな作品でした。

こういう、じわ…っと来る感じがお好きな方、幽霊屋敷という言葉に惹かれる方、既にお屋敷がなんとなくイメージできている方…には、お勧めの小説です。